JUGEMテーマ:ねこのいる暮らし
もう梅雨も明けようという頃、たまさんの調子はとても好調でした。
お腹の抜けた毛も生え変わり、下痢も殆どしなくなりました。
地元の病院は補液の為、週一度だけの通院になりました。
ご飯も良く食べるようになり、体重もどんどん増えていきました。
先生は「この数値でなんで食べられるのか分らない。
多分徐々に腎臓が悪くなって、その状態に順応していった
のではないだろうか。」と仰っていました。
兎に角、たまさんは元気でした。
この頃になって、わたしもようやく氣を緩めることが
出来るようになりました。
たまさんは良く外を眺めていたので
「あぁ、日向ぼっこしたいのかな」と思い、
外に出すことにしました。
始めはケージごと外に出していましたが、元お外の子だし
リードを着けて外に出すことにしました。
「狭いけど、マイガーデン」
外にいるたまさんは、本当にしあわせそうでした。
日向ぼっこをするようになって、
たまさんは益々元気になっていきました。
わたしも外に椅子を出して、一緒に日向ぼっこをしました。
一度外に出ると日が暮れるまで、たまさんは部屋に戻ろうとしません。
やっと部屋に戻って一生懸命ご飯を食べる姿を見て私は、
普通なら特別でもないこの光景が、こんなにも幸福感を呼び覚ますものかと
一緒に居られる喜びをしみじみと噛み締めるのでした。
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